ナムチェバザール

我々は標高3440mのナムチェバザールに到着した。

 

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ここはこの街道の、お町っぽい村である。エベレストを目指すほぼ全ての人が通り、

高度順応のために宿泊したりするため、施設もたくさん整っている。

 

その名の通り、週末にはバザールが開催され、観光シーズンではとても賑やかになるそうだ。

だがしかし私たちがついた1月は、週末でもなければ観光シーズンでもなく、閑散としていた。

住民たちがちらほら水浴びをしたり洗濯をしたり、子供が遊んだりしていた。

買い物とかしたかったが店がやっていない。

シーズンではないからだ。知らなかった。

 

『ここでお昼ネ』

 

とリンジさんに言われるがまま、やっているロッジに入る。

 

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ロッジはいつも素敵だ。壁や天井、椅子に至るまで木がピッカピカに輝いている。

ずっと登りの道でお腹もすいた。

たくさん食べられる。

 

モモと焼きそば的なものを頼んだ。

 

 

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うん、美味しそう。

 

が、この後一口食べて愕然とする。

まずい、、、、

てゆうか、、、

前日泊まったロッジでメニューの写真をみて、コレ!と美味しそうなトマトスパゲッティーを注文した。こんな美味しそうなスパゲッティー食べられるなんて!と思った。

がしかし来てみたら写真と色すらも違うし、全然まずかった。

やはり、外国では、絵と同じものが来ることはない。

私は今後生きて行く上で、もう宿泊施設だけでなく、

食事の写真も信じないことに決定した。

 

ここで気付いたのは、「麺が同じ」ということだ。

うどんも、スパゲッティーも、焼きそばも。麺が同じなのだ。

それでそれぞれ美味しい料理を作るなんてあり得るだろうか。いや、ありえない。

全て違ってからこそいいのだ。いくら子供の時から、好きのもの『麺類』の私でも全ての料理の麺を一緒くたにすることなど、考えたこともなかった。アレンジどころではない。

 

ともかく食べれないので、と言っても残すのは悪いので

ここで育てたであろう野菜を残すのは気が引けたので野菜だけ食べ、あとは雄一くんが頑張って食べてくれた。彼は黙々と、私を時々睨みながら完食してくれた。

 

本当にありがとう。

 

そう思っていると、リンジさんが来た。

「夕方にはホテルにつくネ、少し違う道を登ると博物館があるんだネ、行ってみますか」

 

ここまで来たんだからいけるとこにはいってみたい。

 

ホテルとは逆方向の山に登って博物館を目指す。